東上線行楽電車

以前に、東武東上線「フライング東上号」の記事をアップしました。その時は、5450系時代までのことを書きました。
今回は、その後5310系時代を私が集めた当時のパンフレットなども持ち出して書いてみたいと思います。
5310系ポスター東武博物館にて
まず、5310系について今更私が申し上げるまでもありませんが昭和10年(1935)から昭和15年(1940)にかけて3次に亘って製造された日光特急用のデハ10系(デハ10形、11形、12形、クハ10形、11形、12形)16両の内、戦後特急用として制御器を換装された10両・・・モハ5310形(モハ5310~5314)、クハ350形(クハ350~354)・・・が相当します。

昭和26年(1951)5700系の登場により、日光・鬼怒川特急の座から降り、その中からモハ5313・5314(旧デハ12形1107・1108)、クハ353・354(旧クハ11形1104・旧クハ12形1108)の4両が昭和27年(1952)に東上線に転属、昭和37年(1962)に伊勢崎急行用として本線に戻るまで君臨していました。

そんな5310系を当時の沿線案内は
沿線案内1
ロマンスカーと表記しています。小田急ではありません!念のため・・・(笑)
鉄道ピクトリアルによると昭和29年(1954)~昭和31年(1951)頃までは特急料金70円が設定されていたそうですがこの沿線案内によると自由定員制のようです。
少し脱線しますがこの沿線案内・・・発行年の記載がありません。5310系入線後、昭和27年以降と思われますが中の沿線ガイドを見てみると・・・
沿線案内1
上板橋-グランドハイツ間の啓志線が記載されています。Wikipediaによると啓志線の旅客営業廃止は昭和23年(1948)、閉鎖(廃止ではなく)が昭和32年(1957)、廃止は昭和34年(1959)・・・既に旅客営業は行われていなかったはずなのですが・・・鉄道ピクトリアル(2008年1月臨時増刊号東武鉄道特集)で紹介された他の沿線ガイド(1952と表記がある)にも啓志線の記載があるものがありました。
次に、東松山が武州松山と記されています。武州松山から東松山への改称は昭和29年(1954)10月・・・
この点で、昭和27年秋以降、昭和29年9月以前という事がいえます。それとピクトリアルの昭和27年のものとは異なる点、特急料金の設定が無い点から昭和28年(1953)秋の沿線ガイドと考えます。

列車のダイヤに戻りましょう!
フライング東上号は日曜祝日に池袋発08:35→玉淀着10:05→寄居着10:07で運行、所要時間1時間32分
続けて長瀞直通池袋発08:53→玉淀着10:24→寄居着10:24→長瀞着10:48で、所要時間1時間55分
越生線直通「かまきた号」もありますね!池袋発09:13→越生着10:42、所要時間1時間29分

これだと途中停車駅が玉淀以外分かりませんが川越、坂戸町(当時)も通過だったのでしょうか?それと復路、上り列車の表記が無いのは残念です。
『時の流れとともに なつかしの鉄道とバス』(東武博物館発行)には昭和29年撮影の「かまきた」「ながとろ」のヘッドマークに特急とあり、7800系が使用されています。

もう1つ、時代は少し下がって昭和32年(1957)の沿線案内では(こちらには昭和32年の表記があります)
沿線案内2
フライング東上号池袋発08:37→玉淀着09:53→寄居着09:55 所要時間1時間18分
長瀞直通、池袋発08:52→玉淀着10:11→寄居着10:13→長瀞10:38着 所要時間1時間46分

昭和29年に池袋-川越市間の複線化が完了したのでスピードアップしたようです。
この表示だと、志木・川越市・東松山・小川町も「フライング東上」と「ながとろ」は通過していたように見えます。やはり、池袋-玉淀間はノンストップだったのでしょうかね?日曜祝日に1往復なわけですからあり得ない事ではないですね。

また、ガイド本文中、八塩温泉のガイドに
 「尚、八塩温泉に行かれる方々の御便宜を図り、九月二十一日より十一月三十日までの毎土曜日池袋駅発十三時五十八分の週末温泉列車「ゆめじ号」を運転致しておりますから御利用下さい。」
という表記もあります。

ヘッドマーク1 ヘッドマーク2
当時、5310系「フライング東上号」を筆頭に、色んなヘッドマークを掲げた行楽電車が池袋から出発していたんですね!!
この時代の私鉄各社の行楽臨時列車を調べてみるのも面白いかもしれません。
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コメント

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モハ5310とフライング東上号

フライング東上号は恥ずかしながら一度も見て居りません。あれは、まだ高校生の頃でした。TMS誌で見たんですが、ついに池袋に行かずに終わりました。なにしろ駆け出し鉄道ファンでしたから、カッコ良い電車とは?の答えが出て居なかった時代なので、東武東上線に殆ど興味が無かったのですね、きっと。
それししても、モハ5310!実に格好良い電車です。野暮になりがちな車体下端の切れ込みも綺麗にまとまっています。別の意味で好きだけど、あのモハ3210の無骨で格好悪い(・・・・と、思っていた)スタイルの兄弟分とは思えない電車でした。
色がブルーだったんですね・・・・ますます、博物館、行きたくなりました。

フライング東上

フライング東上とは洒落た名前ですね。
英国のFlying Scotsmanを思い出させます。
ロマンスカーの本家の小田急も愛称は平凡です。
東上線にはご縁は無かったのですが、この名前だけは
なにか、頭の中にしみついています。

コメントありがとうございます

■むーさん様
> それししても、モハ5310!実に格好良い電車です。野暮になりがちな車体下端の切れ込みも綺麗にまとまっています。別の意味で好きだけど、あのモハ3210の無骨で格好悪い(・・・・と、思っていた)スタイルの兄弟分とは思えない電車でした。

この5310系フライング東上号が、私が東武の旧型電車に興味を持つきっかけでした。
昔話になりますが、東武博物館が開館したばかりの頃、現在はありませんが図書コーナーが当時はありまして、書棚の上には3210系や5320系、日光軌道の写真が飾られていました。その中に1枚だけイラストがあり、それがブルーに黄帯の5310系フライング東上号でした。

5310系がデハ10の後進と知ったのはそれより後のことですが、3210系の前身デハ7形とデハ10形・・・6年でここまで変わるか・・・という感じもいたしますが、車体裾の切れ込みや、御椀型ベンチレータなどは継承していますね。

フライング東上号でも、デハ10時代よろしく2丁パンタグラフのままで走ったらもっと格好良かったのではないかなぁなどと一人空想しております(笑)

コメントありがとうございます

■はーさん様

コメントありがとうございます。

> フライング東上とは洒落た名前ですね。
> 英国のFlying Scotsmanを思い出させます。

その本家イギリスのフライングスコッツマンにあやかってのネーミングだそうですが、初めて聞いた時は
なぜ、「飛んでる東上線」?と不思議に思ったものです。

> ロマンスカーの本家の小田急も愛称は平凡です。
> 東上線にはご縁は無かったのですが、この名前だけは
> なにか、頭の中にしみついています。

インパクトのある列車名ではありますね。
因みに団体貸切列車に使用されるときは「ブルーバード」号として運行され、ブルーバード号とフライング東上号がかち合ってしまった時は、フライング東上号は3210系や7800系で運行されたそうです。

それにしても、当時の東上線関係者には横文字大好きな方がいらしたのでしょうか?(笑)

No title

初めまして。
友人と組んで啓志線のことを色々と調べている物ですが、こんな沿線案内があったのですね。
驚きました。
貴重な物を拝見させて頂いて、嬉しい限りです。

Re: No title

■一号様

初めまして、拙い記事ですがご覧いただきありがとうございます。
啓志線のことを調べていらっしゃるとのこと、路線の性格上いまとなっては分からないことも多いでしょうね。
もし、現在まで残っていたら東武のドル箱路線になっていたかもしれませんね。

No title

利きゅう様

確かに啓志線分からないことだらけですが、資料担当の方が頑張って色々と集めてきてくれています。
今、夏コミあわせで、啓志線を初めとして、田面沢駅、金井窪駅のことを纏めた同人誌が出せるよう頑張っています。

No title

利きゅう様

たびたび申し訳ございません。
大変あつかましいお願いなのですが、もし可能でしたら、東上線沿線案内の画像を、私たちが発行しようとしている同人誌に使わさせて頂けないでしょうか?
現物を手に入れようと一ヶ月ほどがんばりましたが、手に入りませんでした・・・。
何卒お願い致します。

Re: No title

◾️一号様

画像についてですが、引用元を明記いただければ構いません。同人誌の資料に活用いただければ幸いです。

No title

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